MySQL Enterprise Advisor のインストールが済むと、定期的に実行するアドバイザを設定できます。
アドバイザのスケジュールは、個別またはグループ毎に設定できます。まず、画面左側にある
サーバ
ツリーから、対象のサーバまたはサーバグループを選択します。そして、アドバイザ
タブを選択します。
アドバイザ
タブを開くと、現在のスケジュール
ページが表示されます。MySQL Enterprise Monitor
をインストールしたばかりの場合は、ヒートチャート
グループのアドバイザだけがあります。+
をクリックすると、ヒートチャート
グループのルールすべてが表示されます。
特定のグループの横にある +
ボタンをクリックすると、そのルールが実行されているサーバ、頻度、ステータスを表示します。初期の段階では、ヒートチャート
のルールすべてが有効になっています。
ルールの詳細を見るには、そのルール名をクリックしてください。そのルールの詳細を説明するダイアログボックスが開きます。
ヒートチャートグループ以外のアドバイザを見るには、スケジュールの追加
リンクを選択します。利用可能なアドバイザすべてが表示されます(サブスクリプションレベルによって異なる)。
ルールは機能別にグループ分けされて、アルファベット順に表示されます。グループを拡張するには、アドバイザ名の左側にある + ボタンをクリックします。
グループごとにすべてのルールを有効化するには、グループ名の横にあるチェックボックスを選択します。選択すると、特定のサーバまたはサーバグループに対してルールを適用できます。選択したサーバまたはグループを示すメッセージが
スケジュール
ボタンの真下に表示されます。たとえば、サーバツリーの
All Servers
グループを選択した場合、「すべてのサーバ用アドバイザのスケジュール」
というメッセージが表示されます。
特定のルールを選択するには、 + ボタンをクリックしてグループツリーを拡張します。スケジュールするルールの左側のチェックボックスを選択します。スケジュール をクリックすると、次のようなダイアログボックスが表示されます。
スケジュールのダイアログボックスで次のフィールドを設定できます。
頻度
–
ルールを適用する頻度を指示。デフォルト値はルールによって異なるが、ルールの実行は希望の間隔に設定可能
ルールの頻度の設定には、トレードオフがかかわります。ルール評価では、 CPU、メモリ、ディスクなどのシステムリソースを消費します。消費量が少なければ、すべてのルールを多くのサーバに対して頻繁に実行できますが、Service Manager への負荷がかなり大きくなります。これを考慮した上で、頻度を設定してください。たとえば、サーバの停止、再起動を頻繁に行う場合を除いて、サーバのコンフィギュレーション変数を調べるルールを頻繁に実行する必要はありません。
この他に考慮が必要なこととして、一定のステータス変数はサーバが再起動するまで単調に増加する、ということです。例としては、Key_reads
、Qcache_hits
、Questions
、Table_locks_waited
、および同種の変数が挙げられます。これらの変数の
SHOW STATUS
で返される値は、サーバが起動してからの値、あるいは、最後に
FLUSH STATUS
コマンドを使用してからの値です。これは、サーバが長い時間起動している場合などは特に、パフォーマンス調整という点において不便です。パフォーマンスの調節という点においては、アプリケーションにとって適切なタイムフレーム
(10 分、1 時間など)
でのこれらの値の状態変化 (デルタ)
を知ることの方が意味があります。ルールのスケジュール設定をする頻度は、これらの変数のデルタ値を計算する際に使用されるタイムフレームです。これは式の評価に使用されるデルタであり、絶対値ではありません。そのため、式で使用しているメトリクスにとって適切な頻度を選択することをお勧めします。
通知
–
アドバイザがアラートレベルに達したときにメールを送信するユーザ/通知グループのリストボックス。1つだけまたは複数の選択が可能です。通知グループの設定手順は、項5.5. 「通知グループの管理」
を参照してください。
頻度を設定し、通知の受信者を指定して、スケジュール
をクリックすると、アドバイザにスケジュールできます。完了すると、アドバイザが保存されました
というメッセージが表示されます。
グローバル SNMP
トラップを設定していない場合に、Network Management
System (NMS)
で特定ルールに関連したイベントを処理したい場合は、SNMPトラップの使用
のチェックボックスをチェックします。Simple
Network Management Protocol (SNMP)
に関する詳細は、Simple
Network Management Protocol (SNMP) Traps
を参照してください。
複数のルールをスケジュールするときは、チェックボックスと
schedule
ボックスを使用してルールをスケジュールする方法が効率的です。ルールを
1 つだけスケジュールするときにも
スケジュール
リンクを使用できます。
1 つ以上のルールをスケジュールするときは、それぞれのルールにデフォルトの頻度を適用するチェックボックスを選択するか、または選択したすべてのルールに任意の頻度を選択するオプションがあります。頻度をカスタマイズするときは、選択したすべてのルールに対して適切な値を選択するよう留意してください。
エージェントに SUPER
権限がなく、InnoDB
関連ルールのスケジュールがある場合、DataCollection
ログに警告が出ます。これは、mysqld
を skip-innodb
オプションで立ち上げたときにも出ます。エージェントの権利に関する詳細は、項2.3.1. 「Monitor Agent の MySQL ユーザアカウントの作成」
を参照してください。