mysql-monitor-agent.ini
ファイルには、MySQL Enterprise Service Agent
の基本設定情報が含まれています。このファイルは、エージェント全体でサポートされる機能に関する重要な情報が含まれています。
この設定ファイルの例を次に示します。
# WARNING - the UUID defined below must be unique for each agent.
#
# To use this .ini file as a template for configuring additional
# agents, do not simply copy and start a new agent without first
# modifying the UUID.
#
# Refer to the documentation for more detailed information and
# instructions.
#
# Version: 20080718_230416_r7011
[mysql-proxy]
plugins=proxy,agent
agent-mgmt-hostname = http://agent:password@monitor-server:18080/heartbeat
mysqld-instance-dir= etc/instances
agent-item-files = share/mysql-proxy/items/quan.lua,share/mysql-proxy/items/items-mysql-monitor.xml
proxy-address=:6446
proxy-backend-addresses = 127.0.0.1:3306
proxy-lua-script = share/mysql-proxy/quan.lua
agent-uuid = 8770ead5-3632-4b29-a413-4a7c92437e26
log-file = mysql-monitor-agent.log
pid-file=/Applications/mysql/enterprise/agent/mysql-monitor-agent.pid
あるマシンから別のマシンにエージェントの設定情報をコピーする場合は、agent-uuid
を変更してください。各エージェントインスタンスには一意のエージェント
ID が必要です。
メイン設定情報は、設定ファイルの
[mysql-proxy]
セクション内になければなりません。このファイル内のメイン設定パラメータを次に示します。
plugins
—
エージェントにより使用されるプラグインを設定します。サーバを監視する場合、agent
プラグインを設定する必要があります。Query
Analyzer
をサポートする場合、proxy
モジュールを有効にする必要もあります。プラグインは、プラグイン名を示したカンマで区切ったリストとして指定されます。
エージェントのインストール中に Query Analyzer
をサポートするように選択した場合、デフォルト値は
proxy,agent
になります。インストール中に Query Analysis
を無効にした場合、デフォルト値は
agent
になります。
log-level
—
エージェントのログレベルを設定します。デフォルトレベルは
message
です。
debug
—
エージェントの動作に関する詳細、およびエージェントにより
MySQL Enterprise Service Manager
に提供される情報を提供します。
critical
—
エージェントの問題を明確にする重要なメッセージをリストします。
error
—
エラーメッセージをリストします。
warning
—
エージェントにより生成される警告メッセージのみを提供します。
message
—
エージェントに関する情報および基本的な処理情報を提供します。
info
—
情報目的に使用されるメッセージを提供します。
log-level
を debug
に設定する場合は注意してください。この設定を追加すると、mysql-monitor-agent.log
ファイルのサイズはすぐに大きくなります。ディスク容量の問題を回避するには、MySQL
サーバおよび MySQL Enterprise Dashboard
とは別のドライブにログファイルを保存します。
本番サーバでは、critical
または error
の
log-level
を使用することを強くお勧めします。これより高いレベルでは、エージェント問題のデバッグに使用するためのより詳細な情報が提供されます。
Windows の場合、log-level
を
debug
に設定したあとでコマンドラインからエージェントを再起動すると、幅広いデバッグ情報が、コンソールおよびログファイルに表示されます。
agent-mgmt-hostname
—
情報を報告するときに使用する URL
を設定します。この値は、インストール中
MySQL Enterprise Service Manager に自動的に設定されます。
mysqld-instance-dir
—
監視対象の MySQL
サーバを指定する設定ファイルが保存されるディレクトリを設定します。
agent-item-files
—
エージェントがステータス情報を報告するときに
MySQL Enterprise Service Manager
に提供される情報を設定します。これは、デフォルトの設定
share/mysql-proxy/items/quan.lua
(Query
Analyzer データを提供)および
share/mysql-proxy/items/items-mysql-monitor.xml
(コアエージェント監視データを提供)ままにしておいてください。
proxy-address
—
接続のためにリスニングするアドレスやポート番号を設定します。この設定は、Query
Analysis
を使用するときに、アプリケーションが通常の
MySQL
サーバの代わりに使用するアドレスまたはポートとして使用されます。これは、デフォルトでは、インストール中に設定されます。
デフォルト値は 6446 です。異なるローカルホスト名/IP アドレスおよびポートをサポートする場合、ホスト名およびポート番号をコロンで区切って指定します。
proxy-backend-addresses
— Query
Analyzer を使用するときにバックエンド MySQL
サーバの通信に使用されるホスト名およびポート番号を設定します。これは、proxy-address
で設定されたホスト名/ポートのプロキシと通信するときに、クライアントからパケットが送信される
MySQL サーバです。
proxy-lua-script
—
クエリを転送するときにプロキシにより使用されるように
Lua スクリプトを設定します。Query Analyzer
を使用するには、このパラメータを
share/mysql-proxy/quan.lua
に設定する必要があります。これはデフォルト値です。
agent-uuid
— エージェントの
UUID(Universally Unique ID)を設定します。UUID は
MySQL Enterprise Service Manager 内のエージェントの一意な ID
として使用されるので、この値は、同じサーバと通信するすべてのエージェントで一意でなければなりません。
複数のホストを設定して、ホスト間の設定をコピーする場合、agent-uuid
が一意であることを確認してください。この設定プロパティを空白のままにすると、エージェントで新しい
UUID を作成することができます。
log-file
—
実行時のエージェントに関する情報の記録に使用されるログファイルの位置を設定します。完全なパス名を指定しない場合、ログファイルの位置は、エージェントのインストールディレクトリと相対的とみなされます。
pid-file
—
エージェントのプロセス ID
の記録に使用されるファイルの位置を設定します。これは、シャットダウンされるプロセスを特定するために、エージェントをシャットダウンするスクリプトにより使用されます。デフォルト値は、エージェントインストーラにより作成される基本インストールディレクトリ内の
mysql-monitor-agent.pid
ファイルです。
mysql-monitor-agent.ini
ファイルでは、多くのオプションパラメータを設定できます。
backlog-threshold
— Service Manager
がダウン状態にあることをエージェントが検知したあとに情報を収集する時間を指定します。このオプションのデフォルト値は
600
秒です。短時間のネットワーク停止では、情報は失われません。停止時間が
backlog-threshold
の値より長い場合、新しいデータが収集されるので、古いデータを削除されます。
600
秒を設定すると、長時間のネットワーク停止が発生したときにメモリの超過使用を避けることができます。通常、このオプションを変更する必要はありません。backlog-threshold
をデフォルト以外の値に設定するには、ラインを追加して、秒数を指定します。
このオプションをデフォルトより大きい値に設定すると、メモリが使い果たされる可能性があります。