MySQL Enterprise Monitor は、企業ファイアウォール内で運用される分散型 Web ベースアプリケーションで構成されます。Enterprise Dashboard は、サーバデータ、アドバイザ通知、ライブ情報、および MySQL Enterprise アップデートサービス との通信用のインターフェースを提供します。
MySQL Enterprise Update Service を使用することで、MySQL の特定の実装に関係のある MySQL サーバのリリースや、問題の最新情報が常に通知されます。これと同様のメカニズムが、MySQL Enterprise Monitor ユーザのアプリケーションアップデート、MySQL アドバイザ & ルール への通知などに適用されます。このさまざまなコンポーネントについて、以下で説明します。
Monitor Agent
Monitor Agents は、MySQL Enterprise Monitor の歩兵として、それぞれの MySQL サーバを監視します。Agent は Windows サービスまたは Unix デーモンとして稼動し、 MySQL 専用のコマンド、SQL クエリ、カスタムスクリプトによる組み合わせを使用して、MySQL サーバまたは OS 専用のデータを収集し、報告します。定期的に Monitor Agent は、Service Manager へ 「ハートビート」 を送り、特定の MySQL サーバや OS レベルのデータ収集を最新状態に保ちます。
アーキテクチャ全体において、Monitor Agent は監視対象の MySQL Server との接続を確立または維持する MySQL Enterprise Monitor の唯一のコンポーネントです。任意の MySQL クライアントの場合と同様に、Monitor Agent は監視対象 MySQL サーバで認証され、接続の確立にユーザ名およびパスワードを必要とします。
また、MySQL Enterprise Service Agent は、クエリに関する情報をキャプチャおよび報告できるプロキシサービスを Query Analyzer 機能の一部として提供します。さらに、MySQL Enterprise Service Agent は、クライアントからの接続を受け取り、SQL ステートメントをサーバに転送して、その結果を返します。エージェントは、バックグラウンドでクエリ実行、行数、回数に関する情報や、クエリおよび実行を監視できるその他のデータを収集します。
Service Manager
Service Manager は、MySQL Enterprise Monitor の中心となるものです。一つの Windows または Unix サーバでホストされている Java サービスの一群を基に構築されています。Service Manager はドメイン下のすべての Monitor Agent と相互作用して、監視されているそれぞれの MySQL サーバのデータと OS レベルのデータを収集します。
Service Manager は、次のような多くのタスクを実行します。
Enterprise Dashboard、MySQL Enterprise Service Manager のメインインターフェース
監視対象 MySQL Server の自動検出
Monitor Agent タスクの作成および管理
Monitor Agent から収集されたデータの保管
主要な MySQL サーバと OS レベルの行列データ群の監視
MySQL のベストプラクティスのイベントと違反を報告
MySQL のベストプラクティス違反に対して、MySQL のエキスパートアドバイスを提供
レプリケーショントポロジの自動検出(サブスクリプションのレベルによってはご利用いただけません)
Repository
Repository は、MySQL 5.0.x
上で構築され、各監視対象 MySQL Server の MySQL
サーバおよび OS
レベルデータ収集の保管に使用されますService
Manager は、この情報を監視対象 MySQL
環境の状態および状況の評価や報告に使用します。
Enterprise Dashboard
MySQL Enterprise の Web クライアントは、MySQL Enterprise Monitor 用グラフィカルユーザインターフェース(GUI)を提供します。このインターフェースの主な目的は、MySQL サーバの状態を監視し、ルール違反を認識し、潜在的な問題を扱い、修正する最適の方法を提供することです。
コンフィギュレーションアドバイザ、ユーザの追加、通知グループの作成、MySQL Enterprise からの最新情報の取得などを円滑に行うことも、このインターフェースの目的です。