.\" This file is automatically generated. Do not edit! .\" include the -mh macro file .so /usr/pkg/libexec/mh/tmac.h .\" This file is automatically generated. Do not edit! .\" written by MH-plus project .TH MH-TAILOR 5 MH.6.8 [mh.6] .SH NAME mh-tailor, mtstailor \- MH システムのカスタマイズ .SH SYNOPSIS .in +.5i .ti -.5i \fI/usr/pkg/libexec/mh/mtstailor\fP .in -.5i .SH DESCRIPTION /usr/pkg/libexec/mh/mtstailor ファイルは、メッセージ転送システムとやりとりをする \fIMH\fR プログラムの実行時のオプションを定義します。 現在、これらの(ユーザー)プログラムは \fIap\fR、\fIconflict\fR、\fIinc\fR、\fImsgchk\fR、 \fImsh\fR、\fIpost\fR、\fIrcvdist\fR、そして \fIrcvpack\fR です。 それぞれのオプションは一行で与えられます。空行や `#' で始まる行は無視されます。 使用可能なオプションとそのデフォルトの値、及びそれらの意味の説明を 以下に述べます。 .in +.5i .ti -.5i localname: .br \fIMH\fR がローカルと考えるホスト名です。 もし設定されてない場合は、UNIX のバージョンにも依りますが、 \fIMH\fR はシステムにその値を尋ねます (例えば 、gethostname など)。 これは \fIMH\fR 構築時の config ファイルに書かれるものとは異なります。 POP クライアントでは、これを POP サーバーの名前にした方がいいでしょう。 .ti -.5i localdomain: .br もし設定されている場合は、`.' の後にこの文字列をつけたものを ホスト名に付け足します。 これはシステムが返すホスト名 (例えば 、gethostname など) が \*(lqfully qualified domain name\*(rq (FQDN) でない場合 (すなわち `.' を含まない場合)に便利かもしれません。 システムが FQDN を返す場合は必要ありません。 .ti -.5i clientname: .br \fIMH\fP がメールを送信する時、 SMTP \fBHELO\fP (そして \fBEHLO\fP) コマンドを発行する時に 送信するホスト名です。 もし設定されてない場合は、\fIMH\fR がローカルと考えるホスト名 (上述の \*(lqlocalname\*(rq 参照)が使われます。 もし空に設定していると、\fBHELO\fP コマンドは発行しません。 RFC\-821 では \fBHELO\fP コマンドは必須とされてますが、 要求しない SMTP サーバーも少なくはありません。 .sp SendMail の初期バージョンでは \fBHELO\fP コマンドでローカルホストの 名前を名乗るとエラーになるものがありました。 逆に、最近の SendMail では \fBHELO\fP コマンドを発行しないとエラーになります。 もし SendMail が走ってるのなら、そのシステムが何を要求するかを考えて、 必要ならこれを設定して下さい。 .ti -.5i systemname: .br \fIUUCP\fR \*(lqdomain\*(rq でのローカルホストの名前です。 もし設定されてない場合は、UNIX のバージョンに依りますが、 \fIMH\fR はシステムにその値を尋ねます。 これは \fIMH\fR 構築時の config ファイルに書かれるものとは異なります。 .ti -.5i mmdfldir: /var/mail .br メールドロップが保持されているディレクトリ。 もし空なら、ユーザーのホーム・ディレクトリが使われます。 これは \fIMH\fR 構築時の config ファイルで書いた \*(lqmail\*(rq 行の値を 置き換えます。 .ti -.5i mmdflfil: .br メールドロップが保持されているディレクトリの中にあるメールドロップの ファイル名。 もし空ならユーザーのログイン名が使われます。 これは \fIMH\fR 構築時の config ファイルで書いた \*(lqmail\*(rq 行の値を 置き換えます。 .ti -.5i mmdelim1: \\001\\001\\001\\001\\n .br メールドロップでの一つのメッセージの始まりを示す区切り .ti -.5i mmdelim2: \\001\\001\\001\\001\\n .br メールドロップでの一つのメッセージの終わりを示す区切り .ti -.5i mmailid: 0 .br ゼロでない場合に、\fB/etc/passwd\fR の MMailids をサポートします。 基本的にはパスワード・ファイルの pw_gecos 欄が .ti +.5i My Full Name という形式になってる場合に、 \fIMH\fR では、\*(lqmailid\*(rq と \*(lqMy Full Name\*(rq を それぞれユーザー名とフルネームと考えます。 ログイン名とメールアカウント名が異なる場合に便利です。 .ti -.5i lockstyle: 0 .br ファイル・ロックのルールを決めます。 \*(lq0\*(rq の時は可能なら、カーネルレベルのロックをします。 カーネルレベルのロックを設定せずにコンパイルされている場合は、 標準の \fIBellMail\fR ロックをします。 \*(lq1\*(rq の時は常に \fIBellMail\fR ロックをします (ロックの名前はロックされるファイル名に基づきます)。 \*(lq2\*(rq の時は常に \fIMMDF\fR ロックをします (ロックの名前はデバイスと i\-ノードの組です)。 .ti -.5i lockldir: .br ロックを作るディレクトリの名前です。 もしカーネルレベルのロックをしない場合はこのディレクトリにロックが 作られます。 もし値が空なら、 ロックされるファイルのあるディレクトリが使われます。 .ti -.5i maildelivery: /usr/pkg/libexec/mh/maildelivery .br システム全体としてのデフォルトの \fI\&.maildelivery\fR ファイルの名前です。 詳細は \fImhook\fR\0(1) を参照して下さい。 .ti -.5i everyone: 200 .br \*(lqeveryone\*(rq でメールを受けとらない最大のユーザー番号です。 .ti -.5i noshell: .br もし設定している場合は、ユーザー番号が \*(lqeveryone\*(rq より大きな ユーザーでも、そのログインシェルがここで与えられた値 (例えば \*(lq/bin/csh\*(rq) と同じである場合は、 \*(lqeveryone\*(rq へのメールは送られません。 これは管理用 ID やゲスト ID などを扱うのに便利です。 .\" @BEGIN: MF .in -.5i .Uh "メール・フィルター" これらのオプションは \fIMH\fP を \*(lqoptions\ MF\*(rq を付けてコンパイルしている時にだけ使えます。 .in +.5i .ti -.5i uucpchan: \fIUUCP\fR チャンネルの名前 .br 通常 \*(lqUUCP\*(rq です。 これは \fIMH\fR 構築時の config ファイルに書かれるものとは異なります。 .ti -.5i uucpldir: /usr/spool/mail .br \fIUUCP\fR メールドロップが保存されているディレクトリです。 これは \fIMH\fR 構築時の config ファイルに書かれるものとは異なります。 .ti -.5i uucplfil: .br \fIUUCP\fR メールドロップが保存されているディレクトリにあるファイル名です。 もし空なら、ユーザーのログイン名が使われます。 これは \fIMH\fR 構築時の config ファイルに書かれるものとは異なります。 .ti -.5i umincproc: /usr/pkg/libexec/mh/uminc .br \fIUUCP\fR 形式のメールドロップを \fIMMDF\fR 形式のメールドロップに 変換するプログラムのパスです。 .\" @END: MF .\" @BEGIN: MHMTS .in -.5i .Uh "スタンドアローン配送" これらのオプションは \fIMH\fP を スタンドアローン配送(すなわち \*(lqmts:\ mh\*(rq)を使用するように設定して コンパイルしている時にだけ使えます。 .in +.5i .ti -.5i mailqdir: /usr/spool/netmail .br ネットワーク・メールのキューがためられるディレクトリです。 .ti -.5i tmailqdir: /usr/tmp .br ネットワーク・メールのキュー・ファイルが作られるディレクトリです。 .ti -.5i syscpy: 1 .br もしゼロでないなら、権限のないメールは監督者にコピーされます。 .ti -.5i overseer: root .br 権限のないメールを受けとるユーザー(監督者)です。 .ti -.5i mailer: root .br メール・システムに働きかけるユーザーです。 .ti -.5i fromtmp: /tmp/rml.f.XXXXXX .br 行から格納するための \fImktemp\fR のテンプレートです。 .ti -.5i msgtmp: /tmp/rml.m.XXXXXX .br 残りのメッセージを格納するための \fImktemp\fR のテンプレートです。 .ti -.5i errtmp: /tmp/rml.e.XXXXXX .br 他のメーラーからのエラーメッセージを格納するための \fImktemp\fR のテンプレートです。 .ti -.5i tmpmode: 0600 .br 一時ファイルの8進数のモードです。 .ti -.5i okhosts: /usr/pkg/libexec/mh/Rmail.OKHosts .br メールを送れるホストのリストが書かれているファイルです。 .ti -.5i okdests: /usr/pkg/libexec/mh/RMail.OKDests .br 常にメールを受けとる事が出来るホストのリストが書かれているファイルです。 .\" @END: MHMTS .\" @BEGIN: SMTP .in -.5i .Uh "SMTP 配送システム" これらのオプションは \fIMH\fP を \*(lqmts:\*(rq に \*(lq/smtp\*(rq を付けて コンパイルしている時にだけ使えます。 .in +.5i .ti -.5i hostable: /usr/pkg/libexec/mh/hosts .br \fIpost\fR が公式ホスト名を探す際に /etc/hosts に代わって使うファイルです。 このファイルの形式は次のように極めて単純です。 .in +.5i 1. コメントはシャープ (`#') と改行で囲まれます。 .br 2. 語はスペースで囲まれます。 .br 3. 行の最初の語は公式ホスト名です。 .br 4. 公式ホスト名に続く全ての語はそのホストの別名です。 .in -.5i .ti -.5i servers: localhost \\01localnet .br メールを送信時に、SMTP サーバーを探す際に参照される ホストとネットワークのリストです。 メッセージ転送システムが走っていないホストではこれが重要です。 \*(lqservers\*(rq の値は一つかそれ以上なければなりません。 それぞれの項目はホストまたはネットワークの名前です (後者の場合、ネットワーク名の頭に \\01 を付けます)。 このリストはメールを送信するため SMTP サーバーを探す時に検索されます。 もしホストがあれば、そのホストの SMTP ポートが試されます。 もしネットワークがあれば、そのネットワークのそれぞれのホストの SMTP ポート が試されます。 もし BIND オプション付きで動かしている場合は、ネットワークの指定は全て 無視されます .\" @END: SMTP .\" @BEGIN: SENDMTS .in -.5i .Uh "SendMail" これらのオプションは \fIMH\fP を \fISendMail\fP を使うように(すなわち、\*(lqmts:\ sendmail\*(rq) コンパイルしている時にだけ使えます。 .in +.5i .ti -.5i sendmail: /usr/lib/sendmail .br \fIsendmail\fR プログラムのパス名です。 .\" @END: SENDMTS .\" @BEGIN: POP .in -.5i .Uh "Post Office Protocol" これらのオプションは \fIMH\fP を POP を使うように(すなわち、\*(lqpop:\ on\*(rq) コンパイルしている時にだけ使えます。 .in +.5i .ti -.5i pophost: .br デフォルトの POP サーバーホストです。 もしこれが設定されてなければ、 \fIMH\fR は届いたメールを探すのに、標準のメールドロップ領域を見ます。 設定されていれば、POP サーバーを見に行きます。 .ti -.5i rpop: .br POP 接続の際に使うプロトコルのデフォルトを決めます。値が 1 の時は RPOP、 \-1 の時は APOP、0 の時は通常の POP を意味します。POP 接続をしない時は 関係ありません。 .\" @END: POP .\" @BEGIN: BBSERVER .in -.5i .Uh "BBoards 配送" これらのオプションは \fIMH\fP を \*(lqbbdelivery:\ on\*(rq で コンパイルしている時にだけ使えます。 .in +.5i .ti -.5i bbdomain: .br ローカルの BBoards ドメインです (UCI hack)。 .\" @END: BBSERVER .\" @BEGIN: BPOP .in -.5i .Uh "BBoards & POP" これらのオプションは \fIMH\fP を \*(lqbboards:\ pop\*(rq かつ \*(lqpop:\ on\*(rq で コンパイルしている時にだけ使えます。 .in +.5i .ti -.5i popbbhost: .br 電子掲示板サーバーとしても動いている POP サーバーホストです。 この変数は、POP 電子掲示板クライアントのホストでは設定すべきです。 .ti -.5i popbbuser: .br POP 電子掲示板サーバーのゲスト・アカウントです。 これは POP ユーザーとも BBoards ユーザーともログイン ID が違うはずです (\*(lqftp\*(rq のユーザー ID が非常にお勧めです)。 この変数は、POP 電子掲示板のクライアントでもサーバーでも設定すべきです。 .ti -.5i popbblist: /usr/pkg/libexec/mh/hosts.popbb .br ゲスト・アカウントを使って電子掲示板にアクセスするために、POP を使う事を 許可されたホストのリストが含まれているファイルです。 もしこのファイルが存在しない場合、何のチェックもしません。 この変数は POP 電子掲示板サーバーでは設定すべきです。 .\" @END: BPOP .\" @BEGIN: NNTP .in -.5i .if n .ne 8 .Uh "BBoards & NNTP" これらのオプションは \fIMH\fP を \*(lqbboards:\ nntp\*(rq かつ \*(lqpop:\ on\*(rq または \*(lqoptions NNTP\*(rq でコンパイルしている時にだけ使えます。 .in +.5i .ti -.5i nntphost: .br NNTP サーバーホストです。 この変数は、NNTP クライアントでは設定すべきです。 .\" @END: NNTP .in -.5i .Uh "ファイル・ロック" 以下は、ロックに関する簡単な説明です。 \fIMH\fR はファイルをロックするために、柔軟なロック・システムを持っています。 注意すべき \fBmtstailor\fR の変数は \*(lqlockstyle\*(rq と \*(lqlockldir\*(rq です。 最初のはロック方法を制御し、二つめのはどこにロック・ファイルを 作るかを指定します。 \*(lqlockstyle\*(rq 変数は三つの値 0、1、2 を取り得ます。 0 の値はカーネルレベルのロックを持っているシステムで有用です。 もしシステムが \fBBSD42\fP なら、\fIMH\fP は \fIflock\fR システムコールを持ってるだろうと想定します。 他のシステムでは、カーネルレベルのロックをするには、 \fIflock\fP システムコールを使いたければ、\fBFLOCK\fP を定義し、 \fIlockf\fP システムコールを使いたければ、\fBLOCKF\fP を定義し、 または、\fIfcntl\fP システムコールを使いたければ、\fBFCNTL\fP を定義します。 もし \fIMH\fP をカーネルレベルのロックを使わないとしてコンパイルした場合は、 lockstyle の 0 は、lockstyle の 1 と同様に扱われます。 1 または 2 の値を指定すると、 ロックの際にはファイルが作られ、それが存在していればロックされている、 存在しない場合はロックされていないと見なされます。 値が 1 の時は、ロックされるファイル名に後ろに \*(lq.lock\*(rq を付けたもの をロック・ファイルの名前とします。 値が 2 の時は、そのファイルのデバイスと i\-ノード番号をロック・ファイルの 名前とします。 もし \*(lqlockldir\*(rq 変数が指定されてなかったら、 ロック・ファイルはロックされるファイルが存在するディレクトリに作られます。 指定されてる場合は、ロックファイルは \*(lqlockldir\*(rq の中に作られます。 \fIMH\fR をインストールする前に、 あなたのサイトではどのようにロックしているかを調べ、 そして適切な値をセットして下さい。 .Fi ^/usr/pkg/libexec/mh/mtstailor~^テイラー・ファイル .Pr 無し。 .Sa mh\-gen(8), mh\-mts(8) .De 上述のリスト。 .Co 無し。 .En