.\" This file is automatically generated. Do not edit! .\" include the -mh macro file .so /usr/pkg/libexec/mh/tmac.h .\" This file is automatically generated. Do not edit! .\" written by MH-plus project .TH MARK 1 MH.6.8 [mh.6] .SH NAME mark \- メッセージに印をつける .SH SYNOPSIS .in +.5i .ti -.5i mark \%[+folder] \%[msgs] \%[\-sequence\ name\ ...] \%[\-add] \%[\-delete] \%[\-list] \%[\-public] \%[\-nopublic] \%[\-zero] \%[\-nozero] \%[\-help] .in -.5i .SH DESCRIPTION \fImark\fR コマンドは、各フォルダ特有のメッセージ・シーケンスに メッセージ番号を追加したり削除したり、 またそれらのシーケンスやメッセージを表示したりします。 メッセージ・シーケンスは \*(lqfirst\*(rq や \*(lqnext\*(rq といった 予約メッセージ名のようなキーワードです。 ただ、フォルダ毎に固定した意味を持つ予約メッセージ名とは違って、 メッセージ・シーケンスの意味はユーザーによって定義され、変更され、 削除されます。 メッセージ・シーケンスは各フォルダ特有です。 例えば、\*(lq+inbox\*(rq フォルダに於けるシーケンス名 \*(lqseen\*(rq は、 異なる名前のフォルダ内の同じ名前のシーケンスとはいかなる関係も持っていません。 \fImark\fR の動作は三つのオプションの一つによって指定されます。 三つのオプションは相互排他的であり、 これらのうち最後に現れたものが、それ以前に現れた他の二つを無効にします。 `\-add' オプションは \fImark\fR に、メッセージをシーケンスに追加する、 あるいは新しいシーケンスを作る事を指示します。 `\-sequence\ name' 引数によって指定されたそれぞれのシーケンス名 (少なくとも一つは指定しなければならない)に対して、 `msgs' で指定されたメッセージ (もし `msgs' が指定されない場合、デフォルトは \*(lqcur\*(rq)が そのシーケンスに追加されます。 追加されるメッセージはシーケンスに未だ存在しないものでなければならない という事はありません。 もし、`\-zero' オプションが指定されると、 メッセージが追加される前に、そのシーケンスは空にされます。 故に、 `\-add\ \-zero' はそれぞれのシーケンスを指定のメッセージで初期化しますし、 `\-add\ \-nozero' はそれぞれのシーケンスに指定のメッセージが追加されます (これらは、シーケンス自体やシーケンスの内容が追加されるのであり、 シーケンスで表されるメッセージ自体(ファイル)が追加される訳ではありません)。 `\-delete' オプションは \fImark\fR に、 メッセージをシーケンスから削除する事を指示し、以下 `\-add' と同文です。 指定のシーケンスそれぞれについて、 指定のメッセージがそのシーケンスから削除されます。 これらのメッセージはそのシーケンス内に既に存在するものでなければならない という事はありません。 もし、`\-zero' オプションが指定されると、 メッセージをシーケンスから削除する前に、 そのフォルダ内にある全てのメッセージがそのシーケンスに追加されます。 故に、 `\-delete\ \-zero' はそれぞれのシーケンスを 指定のメッセージ以外の全てのメッセージで初期化しますし、 `\-delete\ \-nozero' はそれぞれのシーケンスから指定のメッセージだけが 削除されます。 期待されるように、`mark\0\-sequence\0seen\0\-delete\0all' コマンドは カレント・フォルダからシーケンス \*(lqseen\*(rq を削除します (これらは、シーケンス自体やシーケンスの内容が削除されるのであり、 シーケンスで表されるメッセージ自体(ファイル)が削除される訳ではありません)。 シーケンスを作成(または変更)する際に、 `\-public' オプションをつけると、 そのシーケンスは他の \fIMH\fR ユーザーからも読める パブリック・シーケンスになります。 逆に、`\-nopublic' オプションをつけると、 シーケンスはそのユーザーの \fIMH\fR 環境だけで使える プライベート・シーケンスになります。 パブリック・シーケンスとプライベート・シーケンスの違いについては、 \fImh-sequence\fR\0(5) を参照して下さい。 `\-list' オプションは \fImark\fR に、 そのフォルダに対して定義されたシーケンスと それらのシーケンスに含まれるメッセージの一覧を表示するよう指示します。 \fImark\fR は `\-sequence\ name' オプションで指定されたそれぞれのシーケンスの名前と、 それに含まれるメッセージを一覧表示します。 もし、`\-sequence' が指定されなかった場合、全てのシーケンスが表示され、 プライベート・シーケンスはその旨(private と)表示されます。 `\-zero' オプションは `\-list' オプションには何の影響も与えません。 現在のシーケンスに対する制限は次の通りです。 .in +.25i メッセージ・シーケンスを表す名前は英字から始まり、 ゼロ個以上の英数字が続く文字列です。 また、予約メッセージ名 \*(lqnew\*(rq、\*(lqfirst\*(rq、 \*(lqlast\*(rq、\*(lqall\*(rq、\*(lqnext\*(rq、そして \*(lqprev\*(rq の どれかと同じであってはなりません。 一つのフォルダにはある数以上のシーケンスを作ることが出来ません。 この数は通常 26個(小さなシステムでは 10個)に制限されています (mh.h を参照して下さい)。 ユーザー定義のシーケンス名でメッセージの範囲を表す場合は、 \*(lqname:n\*(rq または \*(lqname:-n\*(rq という形に限られます。 これはそれぞれシーケンス `name' の最初または最後の `n' 個のメッセージを 意味します。 \*(lqname1\-name2\*(rq という形式は禁止されています。 .in -.25i .Fi ^$HOME/\&.mh\(ruprofile~^ユーザーのプロファイル .Pr ^Path:~^ユーザーの MH ディレクトリを決める .Ps ^Current\-Folder:~^デフォルトのカレント・フォルダを示す .Sa pick (1), mh-sequence (5) .De `+folder' デフォルトはカレント・フォルダ .Ds `\-add' `\-sequence' が指定された場合。さもなくば `\-list' .Ds `msgs' デフォルトは cur (あるいは `\-list' が指定された場合は all) .Ds `\-nopublic' フォルダが書き込み禁止の場合。さもなくば `\-public' .Ds `\-nozero' .Co フォルダが指定されると、それがカレント・フォルダとなります。 .Hh シーケンス内のメッセージを列挙するためには(シェルスクリプトで使う時など)、 \*(lqpick sequence \-list\*(rq を使うといいでしょう。 .En