.\" This file is automatically generated. Do not edit! .\" include the -mh macro file .so /usr/pkg/libexec/mh/tmac.h .\" This file is automatically generated. Do not edit! .\" written by MH-plus project .TH INC 1 MH.6.8 [mh.6] .SH NAME inc \- 新しいメールを取り込む(INCorporate) .SH SYNOPSIS .in +.5i .ti -.5i inc \%[+folder] \%[\-audit\ audit\-file] \%[\-noaudit] \%[\-changecur] \%[\-nochangecur] \%[\-form\ formatfile] \%[\-format\ string] \%[\-file\ name] \%[\-silent] \%[\-nosilent] \%[\-truncate] \%[\-notruncate] \%[\-width\ columns] \%[\-host\ host] \%[\-user\ user] \%[\-apop] \%[\-noapop] \%[\-rpop] \%[\-norpop] \%[\-pack\ file] \%[\-nopack] \%[\-help] .in -.5i .SH DESCRIPTION \fIinc\fR は、ユーザのメールドロップにある到着メールを \fIMH\fR フォルダへと 取り込みます。 もし `+folder' が指定されていない場合は、 ユーザのプロファイルの中で \*(lqInbox:\*(rq エントリで指定されているフォルダか、 それがなければ、\*(lqinbox\*(rq という名前のフォルダが使われます。 新しく取り込まれたメッセージは、 そのフォルダ内で最も大きな番号の次の番号から始まる番号が割り当てられます。 もし、指定の(あるいはデフォルトの)フォルダが存在しない場合、 それが作成される前に確認の質問がされます。 メッセージが処理されるに従い、新しいメールの一覧リストが表示されます。 もしユーザのプロファイルに \*(lqMsg\-Protect: nnn\*(rq というエントリが 含まれる場合、それが新しく作られるメッセージのファイルモードとして使われます。 なければ、\fIMH\fR のデフォルトである 0644 か、 そのサイト固有の値(MSGPROT オプションの値)が使われます。 メッセージに関するあらゆる処理を行なっても、それぞれのメッセージ毎に、 この最初に付けられたファイルモードは保存されます。個々のメッセージの ファイルモードを変更するために、\fIchmod\fR(1) が使われるかもしれませんが、 その変更後のモードも保存されます (勝手に Msg\-Protect の値に変わったりは しません)。 もし、`\-audit\ audit\-file' オプションが指定された場合(通常、プロファイルの 中でデフォルトのオプションとして指定されます)、\fIinc\fR は指定された audit\-file の最後にヘッダー行とメッセージ毎の行を次の形式で追加します。 .nf .ti 1i \*(<> 日付 .ti 1.5i <最初のメッセージの scan 行> .ti 1.5i <二番目のメッセージの scan 行> .ti 2.5i <以下同様> .fi これは届いたメールの量や発信源の形跡を保存するのに有効です。 いずれは、正確な通信歴を保存するために、\fIrepl\fR、\fIforw\fR、 \fIcomp\fR、\fIdist\fR 等も、たぶん \*(lqMessage\-Id:\*(rq 情報と共に、 この(あるいは別の)ファイルに、記録するようにするかも知れません。 \*(lqAudit\-file\*(rq はフルパスで指定されない限り、 ユーザの MH ディレクトリの中に存在すると考えられます。 \fIinc\fR は不正な形式のメッセージであっても、不正なコンポーネントの前に 空行を挿入し (不正のヘッダーはボディになる)、 悪いメッセージである事を示す報告を表示した上で、 ユーザの MH フォルダに取り込みます。 全ての場合において、`\-notruncate' オプションが指定されない限り、 ユーザのメールドロップは空にされます。 もしプロファイルに \*(lqUnseen\-Sequence\*(rq エントリが存在し、 それが空でない場合、 \fIinc\fR は、新しく取り込まれたメッセージをそれぞれ、 そのプロファイル・エントリで示される名前のシーケンスに追加します。 これは `msgs' や `msg' という引数を取る全ての \fIMH\fR コマンドが サポートする \*(lqPrevious\-Sequence\*(rq エントリに似ています。 \fIinc\fR は、シーケンスにメッセージを追加する前に、シーケンスを空にしたり はしないので、注意して下さい。 `\-form\ formatfile'、`\-format\ string'、`\-width\ columns' の各オプション の意味は \fIscan\fR\0(1) コマンドと同じです。 `\-file\ name' オプションを使うことによって、\fIinc\fR に、 ユーザのメールドロップではなく、 ファイルからメッセージを取り込むことを指示する事が出来ます。 指定ファイルは `\-truncate' オプションをつけない限り、 空にされる事はないので注意して下さい。 もし環境変数 \fB$MAILDROP\fR がセットされてる場合、 \fIinc\fR はそれをデフォルト(しかし、`-file\ name' オプションで上書き可能) の代わりに、ユーザのメールドロップの場所として使います。 もし、この環境変数がセットされてない場合、 \fIinc\fR は、プロファイルの \*(lqMailDrop\*(rq エントリを調べます。 もし、見つかった値が絶対パスでない場合、 それはユーザの \fIMH\fR ディレクトリからの相対パスであると解釈します。 もし、値が見つからなかった場合、\fIinc\fR はユーザのメールドロップとして、 システム標準の場所を見ます。 `\-silent' オプションは、\fIinc\fR に黙って何の質問もせずに実行するよう 指示します。 これは \fIinc\fR をバックグラウンドにして、別の事をする場合に便利です。 もしローカルホストが POP クライアントとして設定されている場合、 もしくは `\-host\ host' オプションが与えられた場合は、 \fIinc\fR は、たまったメールの状態に関して POP サーバーに聞きに行きます。 もし `\-user\ user' オプションが指定されてない場合は、 現在のユーザー名が使われます。 通常、\fIinc\fR は使用するパスワードを聞いてくるでしょう。 もし `\-apop' オプションが指定された場合、 \fIinc\fR は元となる認証に対し、認証クリデンシャルを作成します。 これにより、パスワードをネットワーク上に平文で流しません。 そうでなく、`\-rpop' オプションが指定された場合、 \fIinc\fR は信頼される接続を使おうと試みます (BSD の r\-コマンド風)。 もし \fIinc\fR が POP を使うなら、`\-pack\ file' オプションが考えられます。 もし指定されれば、\fIinc\fR は取り込んだユーザのメールドロップを \fIpackf\fR\0(1) して、POP サーバーから指定のファイルへと POP を使います。 このオプションはメールを読むのに \fImsh\fR を使う事を好む人達のために 用意されています。 .Fi ^$HOME/\&.mh\(ruprofile~^ユーザーのプロファイル ^/usr/pkg/libexec/mh/mtstailor~^テイラー・ファイル ^/var/mail/$USER~^メールドロップの位置 .Pr ^Path:~^ユーザーの MH ディレクトリを決める .Ps ^Alternate\-Mailboxes:~^ユーザーのメールボックスを決める .Ps ^Inbox:~^inbox を決める。デフォルトは \*(lqinbox\*(rq .Ps ^Folder\-Protect:~^新しいフォルダを作る際にセットされるモード .Ps ^Msg\-Protect:~^新しいメッセージと audit\-file を作る際に .br ^~^セットされるモード .Ps ^Unseen\-Sequence:~^未読メッセージを示すシーケンス名 .Sa \fIPost Office Protocol - Version 3\fR (RFC\-1939), .br mhmail(1), scan(1), mh\-mail(5), post(8) .De `+folder' デフォルトは上述の \*(lqInbox\*(rq .Ds `\-noaudit' .Ds `\-changecur' .Ds `\-format' デフォルトは上述の通り .Ds `\-nosilent' .Ds `\-truncate' もし `\-file\ name' 指定がない場合 ある場合は `\-notruncate' .Ds `\-width' デフォルトは端末の幅 .Ds `\-nopack' .Ds `\-rpop' .Co メッセージが取り込まれたフォルダがカレント・フォルダになります。 `\-nochangecur' オプションが指定されない限り、 取り込まれた最初のメッセージがカレント・メッセージになります。 これで、最初の新しいメッセージが \fIshow\fR で読めるよう準備されます。 .Bu `\-format' に対する引数は、\fIinc\fR を呼び出すシェルにとって 一語として解釈される形でなければなりません。 従って、 通常、このオプションに対する引数はダブル・クォートで囲まれなければなりません。 .En